いま、私たちは深刻な気候危機のまっただ中にいます。世界の平均気温は、過去12万年間で最も暑くなり、このままでは1.5℃を超えてさらに上昇し、異常気象が頻発。食料や水の不足、難民の増加など、2100年には人類の生存に関わる事態が引き起こされるリスクが高まっています。私たちは、いますぐ行動を起こし、脱炭素社会へのパラダイムシフトを実現しなければなりません。中でも大切なのは、地球沸騰化の時代を生きていく当事者である子どもたちへの環境教育だと考えています。
そこで、長年地球の気候危機を伝え、解決策を訴えるドキュメンタリーを数々制作してきたNHKエンタープライズと、映画「海獣の子供」(19)、「映画 えんとつ町のプペル」(20)、今夏公開予定の映画「ChaO」など、世界的な人気を誇るアニメーションスタジオのSTUDIO4℃がコラボレーション。このタッグで、リアルな映像とアニメーションで構成した、今までにない取り組みが実現します。
完全オリジナルストーリーとなる「Future Kid Takara」は、2100年からタイムワープしてきた未来の子どもタカラが、サラとその仲間たちと一緒に温暖化の影響が出ている地球を探険します。そして、この美しい地球を守るために、わたしたちに今できる様々なアクションをおこすことに目覚めます。主人公のタカラは、「進撃の巨人」エレン・イェーガー役、「僕のヒーローアカデミア」轟焦凍役、「ハイキュー!!」孤爪研磨役など数々のアニメで活躍する人気声優・梶裕貴、サラは、映画「火の鳥 エデンの花」コム役で好評を博し、大河ドラマ「べらぼう」にも、あやめ役で出演する子役の吉田帆乃華が担当します。
ティザーポスター&特報映像解禁!メインキャラクター初お披露目!
そしてこの度、遂にティザーポスターと特報映像が解禁となります。ティザーポスターには、初解禁となる主人公タカラが登場し、「この美しい地球を未来につなげるために」というメッセージを元気いっぱいに私たちに伝えています。そして、背後にはタカラのアイテム飛行機ランフォが悠々と地球の周りを飛んでいます。さらに映像初解禁となる特報映像では、アニメとリアル映像で構成されたシーンが切りとられ、サラがタカラと一緒にランフォに乗り、温暖化の影響が出ている地球に探険に出る瞬間が解禁されました。
アニメで地球温暖化を学べる、この画期的なプロジェクトにどうぞご期待ください!
声:梶裕貴
この度、タカラの声を担当させていただきます、梶裕貴です。
日本が誇る文化であり、これからの未来を担うアニメーションというコンテンツ。今回、大阪・関西万博で初公開されるオリジナルアニメに、声優として参加させていただけたことを心から光栄に思っております。
演じさせていただいたタカラは、未来から来た子ども。まさに、好奇心とエネルギーに満ちた子どもたち=宝物のような輝きを持ったキャラクターです。描かれているドラマに対し、ピュアな気持ちを持って、真正面から向き合いました。幅広い世代に響くであろう本作。公開をどうぞ楽しみにお待ちください!
声:吉田帆乃華
サラはポジティブな女の子で「そのままの自分でやってください」と言って頂いたので安心しましたが、収録はやっぱりすごく緊張しました。
今まで環境問題についてあまり気にしたことがなくて、しっかり考えたことがありませんでした。ただ、「暑いなぁ」と思っていただけでした。地球を守るために自分たちにできることは何か。今、学校の授業一環で食品ロスの勉強をしているので、環境問題についてもみんなで意見を出し合ってみたいと思いました!この作品を見て頂き、環境問題を知って、一緒に考えていきたいです!
2100年から来た「未来の子どもタカラ」とその仲間たち。この愛しいキャラクターは、キックスターターというクラウドファンディングによって開発がスタートしました。賛同してくださった方々に心より感謝します。今回、まずは地球温暖化について学べる5分サイズのアニメとして子どもたちに届けることが決まり、科学者や教育の専門家から助言を受け、NHKエンタープライズと共に作り上げてきました。ファンタジーでありながら価値あるメッセージを提唱できる作品となっています。本作品の監督:佐野雄太氏がアニメの監督を目指した1番の理由は、アニメーションの力は世界を変えることができると信じたからです。この作品が子どもたちの、そして世界の人々の意識を少しでも変えることができたなら、こんな素晴らしいことはありません。未来の地球のためにこの作品を捧げたいと思います。
私は長年、気候危機を伝え、解決策を訴えるドキュメンタリーを制作してきました。このプロジェクトは、2021年放送のNHKスペシャル「2030未来への分岐点」にSTUDIO4℃の田中栄子社長が共感してくださったことから始まりました。「今ならまだ間に合う! 未来は変えられる!」 日本が誇るアニメの力を使って、子どもたちにその思いを伝えられないか。報道出身の私にとってアニメは初挑戦。一方、田中社長は「となりのトトロ」や「魔女の宅急便」でプロデューサーを務め、その後、STUDIO4℃を設立し「海獣の子供」や「映画 えんとつ町のプペル」など子どもたちの心に届く作品を作り続けてきた方です。この出会いで、業界の垣根を越えたスペシャルチームが結集。試行錯誤の末に、ワクワクするアニメに、今の地球で起きている異常気象や気候危機解決への取り組みを紹介する映像を組み合わせた、ユニークでインパクトのある作品が生まれました。この美しい地球を未来につなげるために、一人でも多くの子どもたちに届くよう願っています。