サステナブル・プロダクション・フォーラムに参加しました
Sustainable Production Forum(サステナブル・プロダクション・フォーラム)をご存知ですか?10年前にカナダで始まった、クリエイティブ産業全体で気候リーダーシップを推進するグローバルなハイブリッド会議です。2025年のテーマは「The Ripple Effect(さざ波の連鎖)」で、経営層から制作の最前線までが、これまでの進歩と今後取り組むべき課題を明らかにすることを目指し、リアル(トロント、バンクーバー)およびオンラインで開催されました。主催者から「日本のユニークな取り組みを紹介して欲しい」というお誘いがあり、2025年10月のオンライン・フォーラムで NHKと民放が連動して制作している環境スペシャル番組「1.5℃の約束」を紹介しました。
参加したのは、2025年初開催の「A Global Townhall for Arts & Entertainment(アート&エンタメ分野の国際タウンホール)」という、最新の取り組みや課題を意見交換する公開型パネルフォーラムです。各地域で持続可能な制作に関わるリーダーたちが、実践例や課題、解決策を持ち寄り、業界全体で持続可能な未来を創ることをめざしてオープンに議論しました。
NHK 総務局 環境経営事務局とNHKエンタープライズ SDGsプロジェクトは、NHKグループと民間放送がメディアの垣根を越えて取り組む気候アクション・キャンペーンを紹介しました。2022年から始まり4回目となる環境スペシャル番組のテーマは「最新技術でガマンしない!みんなが得する温暖化対策」です。共同制作に参加した6局を代表するアナウンサーが、NHKのスタジオに集まり、史上最も暑かった今年の夏を振り返り、科学者からの警告も交えながら、気候アクションを呼びかけました。また、6局連動ならではの演出やSNS展開も紹介しました。さらに、日本には脱炭素に取り組むための放送業界団体が存在しないため、番組制作をきっかけに始まった勉強会が、先進事例や課題を共有する貴重な場となっていることも述べました。
他の登壇者からは、北米の映像制作におけるサステナビリティの最新動向、エネルギー利用の最適化・電力削減の事例、グリーンベンダー活用のポイント、ラテンアメリカでのコミュニティ主導の気候アクションなど、多彩な取り組みが紹介されました。
このフォーラムの様子は、以下で視聴できます。
https://youtu.be/GJ5sDnL8pRs
2025年のサステナブル・プロダクション・フォーラム全体の動画は、以下で視聴できます。
The Sustainable Production Forum | Greening Film and Television | Green energy in Arts and Culture | Sustainable production practices I Sustainable entertainment Vancouver I Green Vendors I Green Filmmaking I Environmentally-Friendly Movie Sets
サステナブルへの取り組みは、単に口にするだけでは「グリーンウォッシュ(見せかけの環境配慮)」になりますが、一方で、声に出して共有することから始まることもあります。国は違えども、同じ業界に携わる人たちが、業界固有の課題にどう取り組んでいるかを共有すれば、気付きや知見を得ることができる。今回のフォーラムを通じて、国内外の多様な関係者が、実践を共有し合うことの重要性を改めて実感しました。日本でも、同じ課題を抱える人々が知見を持ち寄り、互いに学び合う機会が、今後さらに広がっていくことを期待しています。
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