今回、公益社団法人 日本環境教育フォーラムの監修を受け、授業で使える「ワークシート」と先生向けの「授業づくりアイデアシート」を制作しました。
21世紀を生き抜くための資質・能力を育むため、子どもたちが自ら課題を発見し、他者と協働しながら解決していく力を育てられるような学び方が注目されています。本教材は、地球温暖化に対し、子どもたちが興味・関心を持ち、自分ごととして考えることができるよう構成されています。
各話5〜6分と短い動画ですので、学習指導要領にひもづいた教科の中でも、総合学習や探究学習、企業や自治体での勉強会・研修など幅広いシーンで、無料で自由にお使いいただけます。1話ずつでも関心のあるテーマを選び、組み合わせて視聴することも可能です。
授業づくりアイデアシートの3枚目についているワークシートと子ども向けワークシート(Word)は同じものです。Word版は、先生方が使いやすいように質問を変えるなど自由にアレンジできるようになっていますので、教育現場の実情に応じてご活用ください。
また、主題歌「地球のなみだ -FUTURE KID TAKARA -」(作詞:俵万智 作曲:前田泰弘)を合唱コンクールや文化祭などで2部合唱として歌える「楽譜」も掲載。ぜひ、ダウンロードしてご活用ください。
現代に暮らす少女サラは、突然、2100年の未来からやってきた子どもタカラと出会います。天才科学者エイモリー博士が姿を変えたモモンガと共に飛行機ランフォを駆使して地球温暖化について学ぶプロローグです。
酷暑の中、サラといとこのシュガーは、タカラたちから「地球温暖化の仕組み」を学びます。石炭火力発電所や乗り物など、二酸化炭素(CO2)の発生源も目撃。どうすれば地球温暖化を止められるかについて考え始めます。
豪雨の夜、サラはタカラたちとすでに世界で起きている異常気象の現状を知ります。線状降水帯や氷が溶けることによる海面上昇などの被害を伝えるとともに、ハザードマップなど防災の大切さも学びます。
フードロスの現状を学ぶサラとシュガー。温暖化と食料問題には関係があり、将来、給食に出たコーンポタージュやおにぎり、チョコレートなど、たくさんの食べものが手に入らなくなるとタカラは告げます。
エイモリー博士から、2100年にはパンダやコアラ、サンゴも消えていて100万種が絶滅の危機にあると知らされたサラ。生きものたちのつながりが失われるリスクや、ネイチャーポジティブの重要性を学びます。
サッカー界の3人のレジェンド小野伸二、中村憲剛、内田篤人が出演。サラとシュガーに熱中症対策をレクチャー、スポーツを続けられる未来を目指してCO2を減らすアクションに取り組む大切さを伝えます。
地球温暖化をくい止める大事な方法は、化石燃料をやめて自然エネルギーを増やすこと。タカラとランフォに乗って太陽光や風力、地熱などの現場を目撃するサラたち。省エネや断熱などの大切さも学ぶ。
サラは祖父の源じぃと植樹活動に参加。タカラとシュガーは森がCO2を吸収する仕組みや役割を学び、アマゾンの熱帯雨林の破壊を目撃。海藻などの海の森も含め、森を育てる大切さについて考えます。
ランフォに乗り、長崎の対馬や東南アジアの海洋プラスチック汚染の現状を知るサラたち。未来で暮らす100歳の環境活動家のナオミから、使い捨てではなく循環型の経済に転換することの大切さを教わる。
CO2を排出してこなかった南の島々では、海面上昇で気候難民が発生。不公平さを感じたサラたちは、「気候正義」や一人一人にできる「10の行動」について学び、声を上げることの大切さに気づきます。
CO2を消してくれる魔法はないが、新しい発明や仕組みを生み出すイノベーションが重要だとエイモリー博士は告げます。何より大事なのは、未来は変えられる!と信じることです。サラたちは決意を新たにします。