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NHKエンタープライズ環境負荷削減

オフィス改革〜エシカル素材でスマートワークも推奨

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オフィスのレイアウト変更を行い、エシカルなマテリアルを使ったソロブースや、リサイクルファニチャーによるコミュニティゾーンの増設など、できるだけサステナブルで快適な空間に変更するよう試みました。

不要になったファニチャーをオフィスで再利用

オフィスのレイアウト変更には、書類や本が山積みになったデスクや、通路に放置された段ボールを一掃したいという目的がありましたが、同時に解消したい課題もありました。「働き方にあわせて人が交流しやすく、フレキシブルで活気のあるオフィスに」ということです。在宅勤務が浸透し、職場の広さに比べて常駐する人が少なくなっていた上に、席が固定されており、人と人の交流が限定的になっていました。そこで、いろいろな人との“おしゃべり”を促し、自由で豊かなアイデアが生まれるムードを創るため、以下の3つのコンセプトを立てました。

1. 席数を減らしてフリーアドレスに!

2. コンセプトゾーンを配置して職場に彩りを!

3. 環境に優しくリーナブルにリニューアル!

このコンセプトを部内で共有したうえで、Teamsやヒアリングで社員から意見も募集しました。辛口のご意見もありましたが、取材先で見つけた職場のお洒落な設計を紹介してくれる人や、パソコン映像編集のための新たな機能など提案してくれる人なども現れ、設計のイメージが固まっていきました。“お財布にも優しい”サステナブルな取り組みについては、廃棄予定のファニチャーを探し、再利用することで、安価で良い品が手に入りました。

再利用したファニチャー

エシカルデザインを提唱する会社にソロブース作成を依頼

レイアウト変更を実施するにあたり、部員から意見を募ったところ、要望があがったもののひとつに、映像編集用のモニターが置ける広めのデスクや、ナレーション原稿チェック、試写などを行うにあたって集中できるスペースがほしいとのことでした。そこで大きめのデスクがあるソロブースを作ろうという話に。新規で製作するなら、これもサステナブルを意識させるものにしたいと、エシカルデザインをVISIONに掲げる空間プロデュース会社に依頼しました。出来上がったのがこちらのソロブースです。

ソロブース

ブースには、ラーチ合板を使用しています。ラーチ(カラマツ)は成長が早いことに加え、再生可能な資源であるため、森林資源の保護に貢献します。また、強度と耐久性が高く、長寿命で資源の無駄を減らすことにも寄与します。あわせて合板には天然スタイル自然塗料を塗布しています。こちらは天然成分を使用しており、環境にやさしく、化学物質を含まないため、人にも安全な塗料です。さらに塗膜を作らず木材が持つ調湿性は失われないため、手触りや質感などの木材が持つ特徴を保持したまま、快適な空間を提供してくれます。

不要な本が寄付できる仕組みを活用

オフィスの引越しやレイアウト変更を行うと、必ず出るのが、大量のゴミです。資料として購入した本もスペースがなく捨てざるをえません。しかし、まだ使えるものを捨てるのはとても心が痛みます。そこで今回、活用したのが不要な本を寄付すると、それがお金に交換され、望んだ団体や組織に寄付をすることができるという「チャリボン」です。対象となる本は「ISBN番号がついているもの」「2011年以降に発行されたもの」「線が引いてあるもの、汚れがひどいものはNG」「雑誌はNG。漫画は全巻揃わないとNG」など、いくつかの条件がありますが、申し込みをして、本を送ると、査定結果や明細、寄付の報告が届くので、手軽に利用することができます。

私たちは2回にわけ、合計341冊の本を寄付しました。金額にすると、4万5,874円に。そのお金は、チャリボンを通じて、子どものために活動する団体に寄付してもらいました。廃棄されるはずだった本が、誰かの役に立つと考えると、とても感慨深いサービスです。

箱に入ったたくさんの本

出勤するのがワクワクする職場を目指して

創造的な仕事につながる新たな空間や機能を設置し、自然にコミュニケーションも活発になるレイアウトが実現しました。リサイクル品を活用し、廃棄物削減をしながら、人にも環境にもお財布にも優しいレイアウト変更となりました。完成時には、少し大げさに「オフィス開き」と称し、テープカットでワクワク感を演出しました。これからも社員のアイデアで改善しながら、クリエイティブな職場環境作りを目指していきます。

テープカットの様子

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