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番組&コンテンツえるSDGs

自然番組はSDGsそのもの

自然番組はSDGsそのものの画像

NHKの自然番組といえば何を思い浮かべるでしょうか?日曜日の家族団らんのひとときに楽しめる「ダーウィンが来た!」でしょうか、それとも本格自然番組の「ワイルドライフ」でしょうか。私たちNHKエンタープライズ自然科学部は、これらの番組以外にも、NHKの自然番組のほとんどすべてを制作しています。いわずもがなですが、自然番組は自然を舞台に自然そのものを描きます。SDGs17の目標でいうと、「⑬気候変動に具体的な対策を」「⑭海の豊かさを守ろう」「⑮陸の豊かさも守ろう」に直結するテーマ。まさに自然番組はコンテンツ&番組で伝えるSDGsです。

脈々と続くNHKの自然番組

2006年の放送開始から家族で楽しめる自然番組として幅広いファンに支えられてきた「ダーウィンが来た!」。前人未踏の秘境から日本の里山、都市の街路樹、庭先といった身近な自然まで、世界中の生きものたちに密着し、驚きと感動の物語を紹介してきました。ハイスピードカメラや高感度カメラなど、最新撮影機材をフル活用し、深海に潜む「ダイオウイカ」の大捜索や、ギネス記録を更新した「トビウオ」の大飛行をとらえるなど、誰も見たことのないスクープ映像にこだわり、生きものたちのありのままの姿や自然のすばらしさ、そして変わりゆく環境に徹底的に迫ります。

「ワイルドライフ」は、本物志向の視聴者にも満足してもらえる本格的な長尺自然番組。BBCをはじめとする放送局や制作会社と国際共同制作も行い、世界初の驚きの映像の撮影にも成功してきました。最先端の研究調査で解明された動物行動や生態に関する最新の知見などをまじえ、長期間密着取材することで初めて浮き彫りになる感動のドラマの数々。生きものたちの姿を通して知られざる地球の鼓動を描き出します。

そして毎週日曜日の朝に放送している「さわやか自然百景」。雪どけ水が流れる春の小川、緑鮮やかな初夏の森、青く澄み渡った真夏の海、実り豊かな秋の里山、白銀に輝く冬の雪山…。1998年に放送が始まった長寿番組で、全国各地の自然風土とそこで育まれる生きものたちの姿を見つめ続けてきました。日本の自然と“特徴”と“魅力”をお伝えします!

そのほかにも、最新研究に基づいて日本列島の絶景誕生に至る大地のドラマをひもとく「ジオ・ジャパン」や、未知なる深海のフロンティアに挑む「ディープオーシャン」などのシリーズ、NHKスペシャルも大好評。

ダーウィンが来た!
ワイルドライフ
さわやか自然百景
北極圏 白夜の花畑を撮影する様子
水場を撮影する様子
断崖で登山ロープに捕まる様子
ゾウの水浴びを撮影する様子
北極圏での撮影風景
オーストラリアの風景
草原の中で撮影する様子
山頂から撮影する様子
西表島でウミショウブ撮影する様子
撮影カメラを構える姿
砂漠を走る車
川の様子を撮影する姿

自然番組だけに制作ではエコを心がけています

自然番組は、私たちが暮らす地球の美しさを描き、生命の大切さをメッセージとして込めています。そのため、スタッフもなるべく地球に負荷をかけないような制作を心がけています。現場でもさまざまな持続可能な工夫に取り組んでおり、その事例をいくつかご紹介します。

エコ制作①

自然番組のロケは、1か月以上の長期にわたることもあります。そのため、ディレクターやカメラマンなどのスタッフ全員でロケ地近くに一軒家を貸し切り宿泊することも。車による移動を減らし、CO2排出量を削減!

キッチンで料理をする様子
合宿のような共同生活
撮影機材とテント
サハラ砂漠ではテント生活
ジャングルのテント村
ジャングルの中に簡易の家を建てることも
調理風景
このロケの調理では化石燃料や電気は使用せず

エコ制作②

カメラや照明用のバッテリーを充電したい。でも電気がない!そんな時は、ポータブルソーラーパネルを設置して電気を確保することも。

ソーラーパネルを設置する様子
タンザニア セレンゲティ国立公園
キャンプ地に設置されたソーラーパネル
北極圏

エコ制作③

撮影していると現場から離れられないことも多々あります。そんなときは、昼食はお弁当。リユースできる容器を使ってゴミを減らす取り組みも。

弁当の写真
容器は何度もリユース

更新

北 誠の顔写真

北 誠

自然科学部

学生時代は淡水魚の研究に没頭。自然番組制作歴は20年になります。5年間のイギリス赴任のあいだにヨーロッパのエコの精神に触れ、参考にしています。

番組&コンテンツで伝えるSDGs

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